早乙女凛子とホラーゲーム

【『ミッション2』

明日は皆さんに、奇跡の部落という場所に行ってもらいます。

奇跡の部落には、人間が住んでいます。

皆さんは、奇跡の部落で浅田正義先生に会って下さい。

浅田先生は、人間を蘇らせる奇跡の薬を作った人です。

皆さんは浅田先生が開発した蘇りの薬を発見し、午後七時までに破棄して下さい。

蘇りの薬をすべて破棄した時点で、生存者はミッションクリアです。

なお、制限時間を過ぎた場合、皆さまはゲームオーバーです。

そのときは、ドリーム社が送り込んだ警官隊が皆さまを連行し、皆さまをゾンビの餌にさせていただきます】




〈 蘇りの薬って…… 〉




私はそう思って、呼吸が乱れた。




〈 死者をゾンビとして生き返らせる薬だわ。

浅田先生という人は、そんなおそろしい薬を開発したのね 〉




死者が蘇ることは、すべての人間が持つ願いかもしれなかった。




でも、使者が蘇ったとしても、ゾンビとして生き返ったとしたら、それは悲劇だ。




人間は、自分の意思を持って、初めて生きていると言えるから。




その蘇りの薬は、世の中から消し去らなければならないものだと、私は直感的に感じていた。