早乙女凛子とホラーゲーム

「ああ、本当に最悪だわ。

何で私がこんな『ゾンビ街』の世界にいるのかなぁ。

私の部屋に行けば、癒し系グッズがたくさんあるのに……」




私がそう嘆くと、蒼太が私に言ってきた。




「凛子って、性格がきついくせに、癒し系グッズが好きだよね」




「いいじゃん。

悪いの?」




「悪くはないけど、意外だからさ。

凛子は格闘技とか好きそうだもん」




「私はね、口ではきついこと言うけど、本当は優しいの。

格闘技なんて、好きじゃないよ」




「だけど、凛子が癒し系グッズが好きなんて、おかしいよ」




「全然、おかしくないじゃん。

私は常に癒しを求めているの。

乙女には、ギャップも必要なの」




私はそう言うと、ツンとして蒼太から目をそらした。