〈 ホラードリームかぁ。

嫌だなぁ。

やっぱり、きっと怖いよね。

お化け屋敷とは違うよね 〉




私はそんなことを考えながら、部屋の天井を見つめた。




〈 『ゾンビ街』っていうタイトルからして嫌だよ。

そんな夢見るくらいなら、私は神崎先輩の夢を見たいよ 〉




もうみんなで決めたことだし、五万円のバイト代のためだと、私は自分に言い聞かせた。




〈 『ゾンビ街』なんて嫌だけど、やらなくちゃ、終わらないしね……。

みんながいるから、きっと大丈夫。

怖くないよ。

きっと私は、怖くないよ 〉




私は自分にそう言い聞かせ、部屋の明かりを消して、目を閉じた。