早乙女凛子とホラーゲーム

海斗は我を忘れて、怒り狂い、高藤の顔面に右拳を振り抜いた。




しかし、海斗の拳は高藤の3D画像をすり抜け、海斗は全力で拳を振り抜いた勢いで、そのまま床に倒れ込んだ。




「チクショー、出てきやがれ!

オレがタコ殴りにしてやるからよ」




海斗はどこにいるかもわからない高藤に向かって、大声で叫んでいた。




でも、海斗の言葉は高藤に届くことなく、ビルの中にむなしく響いた。




「皆さま、ミッションクリアおめでとうございます。

皆さまには、このホラードリームシリーズ第一弾『ゾンビ街』を気に入ってもらえたことと思います。

この『ゾンビ街』は皆さまのモニターがすみましたら、その結果も加味して販売しようと考えています」




「ふざけないで!」




私は高藤の3D映像に向かって、叫んでいた。




「誰がこんなソフトを気に入ると思うの?

ドリーム社なんて、早くつぶれればいいのよ!」




私の声が聞こえていない高藤の映像は、私にかまわず話を続けた。