早乙女凛子とホラーゲーム

「凛子、何でエレベーターを降りたんだよ。

凛子がエレベーターから降りなくても、エレベーターは動いたんだ。

それなのに、どうして!」




蒼太が、怒気をはらんだ声で私に言った。




蒼太は、私のバカな行動を本気で責めていた。




もしかしたら、さっきのエレベーターがミッションクリアに間に合う最後のエレベーターかもしれなかった。




だけど私は、あのエレベーターに乗っていられなかった。




だって、あのエレベーターには、蒼太が乗っていなかったから……。




「蒼太はバカでお人好しなのよ。

いつも大事な席を人に譲って、自分ばっかり損してさ。

そんなどうしようもない蒼太を残して、私だけが最上階に行けないじゃない。

そんなのって、私だけズルしてるみたいじゃない」




蒼太は私の話を聞いて、呆れた顔で私に言った。