「急ごう。

時間がないよ」




「凛子の言うとおりだ。

全力で走るぜ!」




海斗がそう言って走り出すと、全員が北へ向かって走り出した。




ミッションクリアは、間近に迫っていた。




もしも、すんなりと目的地に行けるならば、私たちはタイムリミットに間に合うはずだった。




でも、ここは『ゾンビ街』

私たちの行く手に、ゾンビがいるに違いない。




そのとき私たちは、時間内にミッションをクリアできるだろうか?




希望と不安が入り交じった気持ちの中で、
私は、絶対にミッションをクリアできると信じた。




だって、私の未来がみじめなものになるなんて、私は考えたくもなかったから。