早乙女凛子とホラーゲーム

私が撃った銃弾は、すべて部屋の天井に当たっていた。




私は竜也を撃てなかった。




撃たなくちゃならないって、撃ってあげた方が竜也のためだと思っても、私にはできなかった。




私は私の責任で、一人の人生を終わらせられなかった。




やっぱりそれって、私には荷が重すぎる。




ゾンビになるとわかっていても、竜也はまだ、人間の部分を残している。




〈 私がこの部屋にいてはダメなんだ。

私は、竜也をここに残したまま、別の場所に行かなくちゃ。

私は『ゾンビ街』のプレイヤーよ。

私はいつまでも、竜也にかまっていられないから…… 〉




私はそう思って、竜也に背を向けた。




残酷かもしれないけど、私は竜也を救えない。




私は自分と自分の仲間たちのために、ミッションをクリアしなくてはならない。




時間は限られているから……。




タイムリミットが来てしまったら、自分までもが、ゾンビの餌になってしまうから……。