早乙女凛子とホラーゲーム

「痛ぇ!

あんた、何すんだよ」




頬を叩かれた竜也が、頬を手で押さえながら私に言った。




「叩かれたくらいで、怒らないで!

あなた私に、殺してくれって言ったでしょ!」




「うるせー!

あんたに、オレの気持ちがわかるかよ!

あんたに……、オレの気持ちなんて……」




竜也がそう言って、体を震わせ、うずくまった。




「どうしたの?

大丈夫?」




私は竜也にそう声をかけたが、竜也が普通でないことは、私の目からもすぐにわかった。




うずくまっている竜也が、小刻みに体を震わせて、うめき声を上げ始めた。




もうここまでくれば間違いない。




竜也はウイルスをもらってしまった感染者だ。




あと少したら、竜也はゾンビになって、私たちに襲いかかってくる。




私は背中に背負った機関銃を手に持ち、銃口を竜也に向けた。