早乙女凛子とホラーゲーム

「オレさぁ、ダンサーになるのが夢だったんだ。

サラリーマンのオヤジは、オレの反面教師さ。

オヤジは真面目に生きてるだけで、人生を無駄に過ごしてるって……。

だからオレは、オヤジと違って、かっこよく生きていたいって……」




そう言った竜也の焦点が合っていない瞳から、ポロポロと大粒の涙がこぼれ落ちた。




私はそんな竜也の気持ちがわかって、胸が痛かった。




「かっこよく生きていたいって思ってたオレが、醜いゾンビになるなんて、笑えない話だよ。

神さまもどうかしてやがる」




「あなた、自分を憐れんでも仕方ないじゃない。

もしかしたら、ウイルスをもらっていないかもしれないじゃない」




「黙れ!」




無表情だった竜也の顔が怒りで満ちた。




「あんたに何がわかる?

気休めを言うなら、交換してくれよ。

あんたとオレの運命を!」




私は竜也の怒りの表情にゾクリとした。




「あんた、オレを殺してくれないか?

頼む、そうしてくれ。

オレの呪われた運命を終わらせてくれ!」




竜也はそう言って、泣いていた。




私はそんな竜也を見て、胸が苦しかった。