私はこのビルの一室で、不気味な高校生に出くわした。




彼の名前は、野崎竜也。




竜也は魂をなくしてしまったかのような虚ろな目で、私を見ていた。




この竜也という高校生がどんな人だか、私は知らない。




だけど、この人が普通じゃないってことだけは、私にはわかった。




会ってはいけない人に会ってしまったみたいな嫌な感覚。




私が竜也を警戒していると、竜也が私に話しかけてきた。




「きみは誰?

『ゾンビ街』のプレイヤー?」




私は竜也のその言葉に、仕方なく答えていた。