早乙女凛子とホラーゲーム

「蒼太は本当に、バカでお人好しなのよ。

危険を犯して、私なんかを助けても、私は蒼太に何もしてあげないんだからね。

もしもさぁ、蒼太が私を助けにきて、蒼太がゾンビに噛まれでもしたら、どうするの?

私は、そんなときでも、責任は取らないんだよ。

蒼太ばっかり、損しちゃうんだよ」




私はムキになって、蒼太にそう言いながら、蒼太と一緒にいれることがうれしくて、泣いていた。




泣いたら、蒼太に笑われちゃう。


私はそう思っても、流れ落ちていく涙を止められなかった。




「凛子、何泣いてんだよ。

そんなにゾンビが怖かったか?」




海斗は私の気持ちを少しも理解しないで笑っていた。




「ゾンビが怖かったから、泣いているんじゃないの!

蒼太がバカだから、涙が止まらないの。

蒼太が悪いの!

蒼太が私を泣かすようなことするから!」




私はそう言って、二人の男子から目をそらした。