早乙女凛子とホラーゲーム

〈 まだ機関銃を撃ってはダメよ。

私が撃った銃弾が、デスクの下にいる麻美に当たるかもしれないから……。

私はこの三体のゾンビを部屋の外におびき寄せて、麻美を助けるの。

麻美が息を止めているうちは大丈夫。

ゾンビたちは麻美に気づきはしない! 〉




「食わせろ!」




私の存在に気づいたゾンビたちが、私に標的を定めて、歩き出した。




〈 よし、来たわ。

私はこのままゾンビたちを部屋の外におびき出さなくちゃ 〉




部屋の外にゾンビたちをおびき寄せたそのとき、ゾンビたちに機関銃を乱射しようと私は思った。




廊下に出たならば、流れ弾が麻美に当たる心配をすることもないから。




「食わせろ!」




ゾンビの不気味なうめき声に、私は震え上がっていた。




〈 私はゾンビなんて、大嫌い!

私が好きなのは、癒し系グッズとスマホの恋愛ゲームなの!

ドリーム社のホラードリームなんて、本当に最低よ! 〉




私はそんなことを思いながら、威嚇射撃を繰り返して、部屋の中から出ていった。