早乙女凛子とホラーゲーム

「おい、女子二人!

命がけのこの場面で、恋愛ゲームの話題で盛り上がってんしゃねぇよ。

オレたちには、時間がないんだ。

恋愛ゲームは、夢から覚めてから、好きなだけやればいいだろ!」




海斗は私たちの会話に呆れながら怒っていた。




「ごめんね、海斗。

ちょっとだけ、現実逃避しちゃったよ」




「凛子は男みたいな性格してるのに、スマホの恋愛ゲームが好きなんだもんな。

凛子は絶対、変わってるよ。

よく周りから言われるだろ?」




「大きなお世話よ!

私はね、これでも夢見る乙女なの。

蒼太なんかより、スマホゲームの畑中先輩の方が、百倍も素敵よ!」




「凛子、それくらいにしとけよ。

時間がないんだ。

またみんなバラバラになって、ドリーム社のロゴ入りの機械を探そう。

まずは、この『ゾンビ街』の世界を抜け出さなくちゃ、オレたちに未来はないんだ」