私はホラーが苦手で、臆病だけど、負けず嫌いだから、ゾンビとも戦える。




だけど、麻美はおとなしくて、人と争うこともしない女の子だ。




麻美はホラードリームをただの夢だと思って、軽い気持ちで、この『ゾンビ街』に来てしまった。




麻美はみんなと一緒に、ちょっとした恐怖体験をしたいだけだった。




肝だめしやお化け屋敷と同じレベルで、麻美はホラードリームを考えていた。




そんな麻美が、覚悟を決めて、まともにゾンビたちと戦えるはずなんてなかった。




私はそんな麻美が心配で、胸が痛かった。