早乙女凛子とホラーゲーム

蒼太はそう言って、とびきり優しい笑顔を私に見せた。




私はそんな蒼太の笑顔に、胸がキュンとなって、蒼太から目をそらした。




〈 蒼太、こんなときにその笑顔は反則だよ。

私はそんな笑顔を見せられたら、息が苦しくなっちゃうから。

ねぇ、蒼太。

さっきはありがとう。

私はさっきのことを生涯、忘れないから…… 〉




「笑ってないで、ちゃんとお目当てのものを探すのよ」




私は蒼太にそう言って、蒼太と反対方向に歩き出した。




〈 早くミッションをクリアしないとね。

こんな『ゾンビ街』の世界の中で、蒼太にドキドキしてる場合じゃないよ。

頑張れ、私。

私は誰よりも強いから。

私は誰にも負けたくないから 〉