早乙女凛子とホラーゲーム

「蒼太が余計なことしなくても、私は一人で立てるよ」




私はそう言って、制服についた埃を払った。




「何だよ、かわいくねぇな。

せっかく助けてやったのに」




「かわいくなくて、悪かったわね。

私にかわいげがないのは、生まれつきよ」




「バカだな、凛子は。

こんなとき、素直にありがとうって言えば、オレだってうれしいだろ?」




「借りはすぐに返すわ。

でも、私が蒼太に助けられるなんて、思わなかった。

蒼太は頼りない男だって、私は思ってたから……」