早乙女凛子とホラーゲーム

「麻美、ゾンビと戦うんだ。

麻美の機関銃には、まだたくさんの銃弾が残ってる。

頼れるのは、麻美なんだ」




「麻美、恐れちゃだめなんだ。

オレたちは、戦うしかないんだ」




麻美の怯えた瞳が、蒼太と海斗を見ていた。




麻美は普段、おとなしくて、人と争うことなんてない。




麻美は文芸部で、趣味は読書。




少し茶色い髪のショートボブで、かわいらしい顔つきは、まるでアイドルみたいだ。




そんな麻美が、今にも泣きそうな顔で、蒼太と海斗に無言で訴えていた。




怖い……。

逃げ出したい……。

助けて欲しい……、って。




だけどそんな状況で、蒼太は真剣な顔で麻美を見つめ、麻美に向かって叫んでいた。




「麻美、撃て!

撃つんだ!」




麻美は蒼太のその声に勇気を振り絞って、ゾンビたちにゆっくりと銃口を向けた。