早乙女凛子とホラーゲーム

「倒したか……」




ほんの一瞬の命がけの攻防のあとに、海斗がつぶやいた。




「もう動かないわ。

脳を破壊したから」




麻美が、まだ興奮が冷めない声でそう言った。




「凛子、サンキュー。

助かったよ」




蒼太が青ざめた顔でそう言ったとき、私は蒼太から目をそらした。




「蒼太はだらしないんだよ!

ビビってないで、戦いな!」




「凛子って、怖いな……」


「海斗もそう思うだろ?」


「凛子を怒らせるなよ。

殺られちゃうぜ」


「うん、気をつけるよ」




「そこの男子、二人!」




私は不機嫌な声で、蒼太と海斗に言った。




「おかしなことばっかり言ってないで、早くお目当てのものを探すわよ!」




私がそう言って怒ったあとに、私たちがさっきまで乗っていたエレベーターの扉がゆっくりと閉まっていった。




そしてそのとき、銃声を聞きつけたゾンビたちが、私たちがいるところに、ぞくぞくと集まり始めた。