〈 私には大切な仲間がいるわ。

蒼太、海斗、麻美。

私はこの大切な仲間たちと一緒に、悪夢の世界から抜け出したい。

私たちがいる場所は、こんな『ゾンビ街』じゃないわ。

リアルな世界に、私たちの未来はあるの! 〉




「みんな早くドリーム社のロゴ入りの機械を探そう。

時間は限られてるから。

私たちには、時間がないから」




私がそう言うと、みんなが小さくうなづいた。




「凛子の言うとおりだぜ。

オレたちには、時間がない」




「このビルだけで、かなりの時間を使ってるよ。

本当に時間が足りないんだ」




「とにかく探さなくちゃ。

頑張れば、きっと見つけられると思うから」




私たちは、老婆のゾンビが横たわるこの部屋を出て、下の階に向かっていた。




きっとドリーム社のロゴ入りの機械は見つかる。




ここにいる全員がそう信じていた。