早乙女凛子とホラーゲーム

私はゆっくりと開いていくエレベーターの扉の隙間から、このビルの30階のフロアの様子を伺っていた。




明かりはついているものの、どことなく薄暗くて、しんと静まり返ったそのフロアは、本当に不気味だった。




私はそこにいるかもしれないゾンビたちを警戒しながら、エレベーターの外に顔を出した。




「ゾンビたちは、いないみたいね」




「良かったわ。

私、ドアが開いた瞬間、ドキドキしていたの。

もしかしたら、このフロアにゾンビたちがうごめいているんじゃないかって」




「その可能性はあったよね。

正直、オレも怖かったよ」




「それじゃ、さっそくドリーム社のロゴ入りの機械を探そうぜ。

オレたちには時間がないんだ」




海斗はそう言って、一番最初にエレベーターから降りていった。