早乙女凛子とホラーゲーム

「海斗、どうしてここに……」




私は海斗の顔を見ると、涙がどっと溢れてきた。




死んだと思ってた……。

もう会えないと思ってた……。




それなのに、海斗は私の前に立って笑っていた。




「凛子、オレも朝になって、普通に目を覚ましたんだ。

死んだと思ってた。

だけど『ゾンビ街』は、やっぱり夢の中の世界だったんだ」




「良かった……」




私はそう言って、みっともなく泣いていた。




「会えないと思ってたから……。

もう海斗には会えないと思ってたから……」




リアルな世界が夢みたいだった。




あきらめていた私の大切なものたちが、一つまた一つと、私の元に戻ってくる。




それって、本当に奇跡だ。




私は今、夢の中にいるみたいな気持ちだった。