私は制服に着替えて、リビングに下りていったけど、何も食べる気にはなれずに、箸を置いた。




「ごちそうま……」




私がそう言うと、お母さんが私を心配して、私の顔をのぞき込んだ。




「凛子、どうしたの?

具合でも悪いの?」




「違うよ。

何か食欲がないだけだよ……。

学校にはちゃんと行くね。

心配しなくて大丈夫だよ」




私はそう言って、ゆっくりと立ち上がり、リビングを出ていった。