早乙女凛子とホラーゲーム

私の目の前で『ゾンビ街』とともに、蒼太が姿を消していく。




私はその様子を見ていると、涙が溢れて、体が震えた。




私はもう蒼太と会えなくなる。




自分の気持ちを蒼太に伝えないままに……。




私はそんなつらくて、悲しい現実を前にして、泣きながら蒼太に話しかけていた。




「私ね、ずっと蒼太が嫌いじゃなかったよ。

おとなしくて、目立たなくて、草食系な蒼太だけど、私は他の人なんかより、ずっとずっと蒼太を見ていた。

他の人なんかよりもずっとだよ」




消えていく蒼太が、そう言った私の言葉に優しく笑った。




ああ、そうだ。

私はこの蒼太の優しい笑顔が好きだったんだ。




私はこの笑顔をずっと見ていたかったんだ……。