早乙女凛子とホラーゲーム

私は止まらない涙を拭うと、最後の気力を振り絞って、立ち上がった。




私はどうせゾンビになるんだ。




私が『ゾンビ街』のサーバーを壊さなきゃ。




私が蒼太を救わなきゃ。




私は強くそう思っていたけど、その決意に体がついていかなかった。




私はもう歩けなくて、その場に立ち止まると、ありッたけの声で、蒼太に叫んでいた。




「蒼太、止めて!

行っちゃダメ!」




『ゾンビ街』のサーバーの前で立ち止まった蒼太が、ゆっくりと金属バッドを振りかぶった。




そして蒼太が振りかぶった金属バッドは、私の願いとは裏腹に、『ゾンビ街』のサーバーに振り下ろされた。