「あった……」




私は壁一面に広がる巨大な機械を見つめてつぶやいた。




きっとこれが、『ゾンビ街』のサーバーだ。




この機械が、この最悪の世界を作っているんだ。




そう思うと、目の前に存在する物言わぬ機械たちが、私は憎かった。




「あったよ、蒼太。

サーバーがあったよ!」




私はそう叫んで蒼太を呼んだ。




いよいよ『ゾンビ街』は消えてなくなる。




私がこのサーバーを壊したときに。