早乙女凛子とホラーゲーム

私から5メートルしか離れていないゾンビの群れから、私は必死になって逃げていた。




あのゾンビたちに少しでも足止めを食らったら、私は一瞬のうちにゾンビの餌食になってしまう。




あと3フロア階段を駆け上がれば、私は蒼太との約束の場所にたどり着ける。




一度はくじけて、あきらめてしまったミッションクリアだったけど、私は蒼太に励まされて、希望を繋いだ。




蒼太の言う通りだよね。




私はまだ発症していない。




それなのに、私は悲劇のヒロインみたいに自分の未来を嘆いていた。




悲惨な未来が予測できても、未来が確定するまで、私は全力を尽くすんだ。




そうじゃなきゃ、私は蒼太に笑われるよね。




私は最後まで全力で、この『ゾンビ街』と戦うんだ。