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放課後になり、大雅はいつも通りサッカー部のユニフォームを持って教室を出て行った。


なんだ、やっぱり部活に出るんじゃん。


そう思い、ホッと胸をなで下ろす。


試合で負けたことで少し落ち込んでいるのかもしれないが、大好きなサッカーを簡単にやめるなんて思えなかった。


「心、今日もサッカー部の練習見に行くの?」


鞄を持った紀子にそう聞かれて「もちろんだよ」と、頷くあたし。


「そっか、じゃぁあたしたちは先に帰るね」


紀子と愛が仲良く並んで教室を出て行くのを見送り、あたしはゆっくりと帰る支度を始めた。


大雅は着替えてグラウンドに出て来るまで少し時間がかかる。


「さて、そろそろ行くか」


あたしは教室の時計を確認して、ちょうどいいタイミングでグラウンドへと向かったのだった。