……どうしたら忘れられる?
忘れたい。
忘れたいのに。
その方法すら、あたしには分からないよ……。
「うわー。また失敗だ!」
水瀬くんは、まだ夢中になってシャボン玉を吹いていた。
悔しがりながら、でも楽しそうに。
……ほんと楽しそう。
シャボン玉なんて一見幼稚な遊びなのに、こんなに一生懸命になって。
ばかみたい。
……ばかみたいだけど……どうしてか憎めない。
チャラくておせっかいでうるさいくせに、嫌いにはなれない。
それは。
水瀬くんがいつも見せる笑顔のせい。
あたしがいくらツレないをとっても、水瀬くんはめげずに笑顔で話しかけてくる。
今だって、こうやって自分のペースに巻き込んで。



