それはきっと、君に恋をする奇跡。




なんだか気に入らないけど……あたしは頷いて、仕切り直した。



「ふー……」



次はうまくいった。


そっか、優しく息を吐き出さなきゃね。


久々すぎて、シャボン玉の吹き方さえ忘れちゃってた。



「わぁ~……すごいキレイ」



虹色に光る玉が、ゆっくりと天に昇っていく。


それを見ていたら、心がワクワクと踊った。


初めてシャボン玉が成功した子供みたいに。


高校生になってまさかシャボン玉なんか吹くとは思わなかったから、すごく新鮮。



「おー!すげえすげえ、超高く飛んでんじゃん!」



ほんとだ。


風に乗って優しく天に昇っていくシャボン玉は、思ったよりも長く空を漂っていた。


そして、あの恨めしい白い雲に被さったところでパチンとはじけ飛ぶ。