ハルくんの笑顔が見られたらうれしくて。
ハルくんに笑いかけられたらその日一日幸せで。
だけど、他の女の子に優しくしてたら胸がギュッと痛くなって。
……あたし、ハルくんが好きなんだ。
気持ちを自覚しちゃったら、もっと今までみたいにいかなくなって。
『陽菜、最近俺のこと避けてる?』
『さ、避けてないよっ……』
ハルくんに不審がられるバレバレっぷり。
『……ふうん……』
あっ……
ちょっぴり淋しそうな顔をしたハルくんに、後悔して凹んで。
もうっ、あたしのバカバカッ!
はじめての気持ちに、毎日自分の心が振り回されっぱなしだった。
恋するってほんとに大変だよ……。
でも、ハルくんを好きな気持ちは止められないし。
まだ付き合うとかそんなの全然考えられないけど、中学生になったら思い切って告白したいな……なんて思っていた小6の夏。
その出来事は突然起こった。