それはきっと、君に恋をする奇跡。



名前呼びされてることを友達に指摘されたのもその頃で。


その頃からハルくんを男の子として意識しはじめたんだ。



当時は幼くてわからなかったけど、今考えたってそんな扱いをされたら特別だと思っちゃうよ。


その上、同じ高校に行こうって。


勘違いさせたハルくんにだって罪があるよ……。



期待を持たせたくせに、どうして……。


どうして、ハルくん……。



ジワリと滲んだ瞳で、空を恨めしく眺めていると。


スー……っと、その視界を何かが遮った。



それは、風に乗って運ばれてきた……



「シャボン、玉……?」



見間違えかと、あたしはパチパチと瞬きを繰り返す。