それはきっと、君に恋をする奇跡。



『まだ赤ちゃん犬なんだ。大勢で来たらびっくりしちゃうからだめだよ』


『えーーーーー』


『つまんないのーーーーー』



……なんだぁ。


ガッカリ。


あたしも見に行きたいなってちょっと思ってたのに。



その日の帰り。


みんなに出遅れてしまい、ひとりで昇降口に向かうと。


ハルくんがいた。



『陽菜ちゃん、犬好き?』


『うん、好き』


『よかったら、うちに見に来る?』


『えっ?いいの?』



どうしてか、そう声を掛けてくれて。



『わあっ、可愛いっ!』



ハルくんの家で、真っ白なふわふわのチワワと対面した。


小さくてつぶらな瞳が愛らしくて、あたしは思いっきり興奮してしまった。



『抱っこしても大丈夫だよ』


『ほんとっ!?』