それはきっと、君に恋をする奇跡。



さっきまでハルくんに涙していたあたしは、気づけばずっと蒼のことばかりを考えていた。



ハルくんのために、この3年間を捧げていた蒼。


蒼は、ハルくんのためにあたしを笑顔にしようとがんばった。


それはハルくんのためだったかもしれないけど、間違いなくあたしは救われていた。



あたしが今、出来ることは……。


あのときしてくれたことを、蒼に。

今度は……あたしが蒼に手を差し伸べる番なんだ。



ねぇ、ハルくん。

そうでしょ?


今の蒼をみたら、ハルくんはきっと悲しむ。


天国で蒼の心配ぱっかりしなきゃいけなくなっちゃうよね……?





翌朝、あたしは電車に乗ってある場所へ向かった。


学校がある駅の3つ先。


菜々さんから教えてもらった、蒼の家へと。