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「うーーーっ、寒っ」
シャツの上に羽織ったパーカーの袖を伸ばして手先を温める。
今年は夏が過ぎ去るのが早いみたい。
まだ9月下旬だというのに今日はものすごく風が強くて寒かった。
「こんな日に昇降口掃除だなんてついてないよー」
「ねー、ほんと寒い」
同じ掃除グループの子たちと一緒に、寒い寒いを連呼しながらてきぱきと作業して。
「よしっ、もう終わりでいいよね」
適当に切り上げて教室へ戻ろうとすると、
「新田さん!」
声を掛けられて顔を上げればそこには久保先輩。
爽やかな笑顔で手を挙げ、こっちへ近づいて来た。
「あっ、久保先輩。こんにちは!」
顔を合わせるのは蒼を保健室に連れて行ってもらって以来4日ぶり。



