「そんなに想われて、彼は幸せだな」
心の傷口にそっと乗るような、優しい口調。
ハルくんを批判するどころか、うらやましそうに。
「……っ……」
あたしの想いを褒めてもらえた気がして。
もっともっと涙が止まらなくなる。
「ううっ……どうしたらっ……いい……?」
そんな水瀬くんなら、なにか答えをくれる気がした。
「浮上したくても、出来ないの……うっ……」
結局、そこにとどまったまま。
水瀬くんが笑わせてくれても。
一日を終えるとまた振り出しで。
「キライになりたいのに、出来ないの……」
あたしはこのまま、ずっとハルくんへの想いに縛られたままなのかな……。
楽しいことをして、ハルくんを忘れられる時間が一瞬出来ても。
結局はハルくんの元へ想いが帰っちゃう。
毎日毎日、その繰り返し。
もう、ツラいよ……。



