……やだ。
その瞬間、目の前に掛かっていた魔法が、シャボン玉のようにパチンとはじけ飛んだ。
……ハルくんを、思い出して……。
放課後になってから、ハルくんのことなんてすっかり忘れてたのに。
水瀬くんと楽しい時間を過ごして、ほんとに頭の片隅に追いやられていたのに。
だけどそれは。
ただの現実逃避だったのかもしれない。
結局、ハルくんの影を見つけた瞬間あたしは現実に引き戻されるんだ。
あたしの現実は、ハルくんを思い続けた結果裏切られたという屈辱的なもの……。
ハルくん……。
ハルくん……。
裏切られて、悔しいのに。
キライになりたいのに。
それでも心はやっぱりまだハルくんを求めてる。
思い出すたびつらいのは、まだハルくんのことが好きだから───
どうしたら、キライになれる……?



