それはきっと、君に恋をする奇跡。



そのまま1階まで降りて、全開になっていた窓から庭へ出ると人気のない体育館裏まで走り続けて。



「ううっ……」



壁に背をつけるようにしてうずくまった。



さっきの久保先輩と水瀬くん。


ほんとに羨ましかった。



もしハルくんが桜園高校に来ていたら、あんな風に感動の再会を果たしてたのかな。


思い描いていたそのままの絵を目の前で見せられて、果たせなかった夢が余計リアルに突きつけられた気がしたんだ。


もしものことなんて考えたってしょうがないのに、夢にまで見てたぶん、やっぱり諦めがつかないの。


諦めがつかないからってどうにかなるものじゃないけど、気持ちがそれについていけない。