「一瞬でもラッキーって思えて幸せだっただろ?俺のサービス精神のおかげで!」
「……ぷぷっ…なにそれっ!」
あまりに都合のいいことを言うものだから、軽く吹き出してしまった。
騙したくせに正当化してるし!
ていうか、笑ったせいでお菓子が喉に詰まる……!
「ごほっ、ごほっ……」
そんなあたしを見て水瀬くんは笑ってるし。
……もう。
でも、一瞬でも幸せを感じたのは事実。
いいことあるかも、ってワクワクしたし。
……しょうがないなあ。
水瀬くんのサービス精神に免じて許してあげよう。
だって、太陽みたいなのこの笑顔を見てたら文句なんて言えないよ。
水瀬くんなら、まあいっかって思えちゃう。
水瀬くんといると……不思議と自然に笑顔になれるから。
……何気ないこんな日常が、あたしの心を癒してくれていたのは紛れもない事実だった。



