【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


そう言われて言葉に詰まる。



確かに、一日交代したくらいで、何かあるわけゃねぇ。


でも俺は、一日でもこのポジションを誰かに譲りたくなかった。


ましてや紫苑になんて。


甘やかすのが目に見えてる。



「…いいけど、ちゃんとやれよ」



でも結局自分は何もできないので、代わりにやってもらうしかない。



しぶしぶ了承したら、紫苑はまたクスクス笑った。



「大丈夫大丈夫。だから神楽もちゃんと休むんだよ。

それじゃそろそろ学校の時間だから、お嬢様を迎えに行かないと」



「あぁ、じゃあな」



「お大事にね」



そのままバタンと部屋を出て行く紫苑の背中を見送る。


一人部屋に取り残されて、思わずため息が出た。



再びベッドに横になると、また激しい頭痛に襲われる。



情けない。ふがいない。


まさかこんな急に熱で倒れるなんて、ダッセーな、俺。



りぃは今頃どうしてるんだろう。


そんなことを思いながらまた目を閉じたら、そのまま意識が薄れていった。


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