「おはよ。気分はどう?」
「…えっ?」
紫苑の声にハッとして目がさめる。
気が付いたらもう朝だったらしく、俺はいつのまにか自宅の自分のベッドに横たわっていた。
「あれ…俺なんでここに…」
「昨日高熱で倒れたから、辰馬おじさんがここに運んでくれたんだ。
梨々香お嬢様の部屋でしばらくずっと寝てたんだよ」
「あぁ…」
そう言われて昨日のことを思い出す。
そうか、俺はあのまま、りぃのベッドで寝てたのか。
でもまさか翌朝までずっと起きねぇとか、どんだけ寝てたんだよ。
むくっとベッドから体を起こす。
だけど、頭がガンガンして、とてもすぐ立ち上がれそうにはなかった。
すると紫苑がそんな俺を止めるかのように、
「あぁ、無理すんなよ。
今日はお前は休んでていいから。
いつも働きすぎだから、たまにはゆっくりしてなよ」
笑顔でそう言われたけれど、俺はそういうわけにもいかない。
「…でも、りぃは?」



