驚いた顔をすると同時に、いきなり額に手を当てられる。
「どうってべつに…。どうもしねーだろ…」
「なに言ってるの!っていうか、熱あるじゃん!かーくん!」
「はっ…?」
熱……?ウソだろ…。
「息荒いし、なんか変だと思ったら…。
ほら、こっち来て!寝てなくちゃ!」
「…っ、おいっ」
りぃにグイグイと引っ張られて、そのまま彼女の部屋のベッドに押し倒される。
俺はすでに半分意識が朦朧として、わけがわからなかったけれど、もはや抵抗する力もわいてこなかった。
「待っててね、ドクター呼んでくるから!」
りぃはそう告げると、急いで部屋を出て行く。
そこではじめて少し冷静になった。
なんだ俺…。体調悪かったのか。
どおりでなんか体が変だと……。
我ながら情けねぇ。
だんだんと目の前が暗くなってきて、眠気に吸い込まれるように目を閉じる。
りぃのベッドはやっぱり、彼女の匂いがして。
俺はそれに妙に安心感を覚えながら、いつのまにか眠りについていた。
.
*
.



