【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


あのあと俺はなんとなく不調を感じながらもいつもどおり、りぃと歩いて帰宅して、それから執事服に着替えて仕事に戻った。


親父たちの姿を見送った後は、りぃの部屋へと急ぐ。


そろそろバイオリンのレッスンが終わる頃だから、次はマチコ先生との勉強の時間だ。



りぃも忙しいけど、俺も何かと忙しい。


次々と予定をスケジュール通りにこなさないといけないので、日々あちこち走り回っている。



彼女を迎えに行こうと、いつもどおり階段を早歩きでのぼっていたら、なぜかだんだんと息切れしてきて、しまいには苦しくなってきた。



…なんだ、今日はおかしいな。


やけに体力がねぇ。


体もだるいし…。



ーーコンコン、



りぃの部屋に着くと同時にドアをノックする。



「はーい!」



すると、すぐに元気な返事と共に、彼女が出迎えてくれた。



だけど俺の姿を見た途端、



「…ちょっ、かーくん、どうしたの!?」