まったく。かーくんったらスケジュールにうるさいんだから…。
私が紫苑とお花の話してると、必ずといっていいほど邪魔してくるんだよね。なんでだろ。
かーくんはきっと、植物を愛せない男なんだわ。
「ふふふ」
するとそんな私たちを見て、なぜか紫苑がクスクス笑ってる。
それにまたムッとした顔をするかーくん。
「なに笑ってんだよ、紫苑」
「いいえ、なにも。
お嬢様、ピアノにお勉強、頑張ってくださいね」
「うぅ…頑張るわ」
ほんとなら私だってもっと、お花をゆっくり見たりして過ごしたいんだけどなぁ。
何かと不自由で忙しい。次々とやることがあるし。
「ほら、行きますよ」
かーくんはそう言うとスタスタと玄関まで歩いていく。
「はぁーい」
私はそれを追って、しぶしぶ家の中に入った。
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