【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


「…そっか、わかった。

私…決めた。家出する」



「おっ、その気になった?」



「うん。もうこんな生活嫌だ。耐えられないもん」



そう決意したら、急に元気が出てきたような気がした。



そんな私の手をぎゅっと握るレミ。



「頑張れ!応援してるから。

何かあったらいつでも助けになるから言ってね」



その言葉が心強い。



「ありがとう、レミ」



レミがいてくれて本当に良かったと思う。


大切なことに気づかせてくれてありがとう。



そうだ。いつまでもただ落ち込んでるだけじゃダメだ。


自分でどうにかしなくちゃ。


もう決めた。今日帰ったらさっそく家を出よう。


パパに分かってもらえるまでは絶対に帰らないから。



私の本気、証明してみせる。



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