「かーくん!」
「なに」
「ありがと」
「……っ」
やっぱりかーくんは勇敢で、優しくて、しっかり者で、私の自慢の幼なじみだ。
「いいから早く歩けよ」
こうやって口は悪いけど、いつもマイペースな私を見守って、世話を焼いてくれる。
忙しい毎日を頑張れるのもきっと、彼がいてくれるから。
思わずちょっと嬉しくなって繋いだ手に力を込めたら、かーくんは一瞬振り返って、無言で握り返してくれた。
その手がすごくあったかくて、安心する。
かーくんが私の執事でよかったなって、あらためて思った瞬間だった。
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