「…そんなの、いや…」
「でしょ?」
レミに言われて目が覚めた。
嫌だよ。このままかーくんと離れたままなんて。
パパの言いなりになって、将来どこかの御曹司と結婚させられるとか、そんなの嫌。
私は自分の人生だって、恋愛だって、自分で決めたい。
「…うん。私、かーくんと一緒にいたい」
離れたくない。
だって私は、かーくんのことが好きだから…。
今ごろやっと気が付いたんだ。
いつも一緒にいるのが当たり前だと思ってた。
だけど、離れてみてやっとわかった。
私はいつのまにか、こんなにも、かーくんのことを好きになってたんだ。
かーくんが誰よりも大切な存在になってたんだ。
自覚したら不思議なことに、少しだけスッキリした。



