【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


それを聞いて、そう言えばさっき声に出しちゃったんだって思い出して、少し恥ずかしくなった。



「…大丈夫?なんか梨々香があまりにも辛そうだからさ、私見てられないかも。

パパは相変わらずなんだ?」



レミはやっぱり私のことをすごく心配してくれる。


レミには全部話したから、すべてを知っている。


だけど私はだんだんと、ウソの「大丈夫」も言えない状態になってきた。



つらくてつらくて、どうしたらいいかわからなくて。


毎日かーくんのことばっかり考えてる。


かーくんとのことを思い出してばかりいる。



ついには大好きな体育の授業まで楽しめなくなって…。


もう限界だって思った。



とめどなく涙が、気持ちが、あふれだしてきて。



「……っ、もう、無理かも」



レミの前でまた、ボロボロと泣きだしてしまった。