思わず声に出したら、そこでレミの声がした。
「あ、気が付いた?」
ハッとして目を開けて横を見ると、体操服姿のレミが座っている。
ここは、保健室…。
私がさっき倒れたから。
もしかして、レミが運んでくれたのかな?
「大丈夫?
だから言ったでしょ?無理しちゃダメって」
レミはそう言って困ったように笑う。
それを見たらほんとにその通りだと思って申し訳なくなった。
なんか、逆にみんなに迷惑かけちゃったな。
「うん。ごめん…」
だけど私が謝ると、
「いや、こちらこそ、神楽くんじゃなくてごめんね」
なんて、レミは言う。
「えっ?」
「だって今、神楽くんの名前呼んだでしょ」



