【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


すると紫苑はうつむいて、でも少し何か納得したような表情でこう言った。



「神楽は、人一倍責任感が強いですからね」



「えっ…」



「きっと今、すごく自分を責めているんだと思いますよ。

ご主人様もまだ怒りが収まっていないようですし」



そう言われてまた苦しくなる。



そうなの?


かーくんはやっぱりまだ自分を責めてるの?


かーくんのせいじゃないのに…。



「そんな…っ」



「あまり気が利いたことは言えないのですが、とにかく今はそれぞれみんな、時間が必要なんだと思います」



紫苑は顔を上げると、眉を下げながら微笑む。


それから、私の頭にポンと手を乗せた。



「でも、ただひとつ。

神楽にとって、梨々香お嬢様がとても大事な存在だということは、変わりませんよ」



「えっ…?」