かーくんのうしろをしぶしぶついていく。


だけどしょんぼり下を向きながらとぼとぼ歩いていたら、いつの間にか早歩きの彼よりだいぶ距離があいてしまった。



「おい、りぃ?」



かーくんが気づいて振り返る。



するとその時、ふと近くを通った他校の不良っぽい男子高校生二人組が私に話しかけてきた。



「おぉっ、珍しい。青蘭の子が歩いてるぜ。

やっべ、マジ美少女」



「なになにー、今からどこ行くの?

良かったら俺らと一緒に遊ばない?」



「えっ?」



私が青蘭の制服を着てるからか、興味津々な様子で近寄ってくる。



「可愛いね〜。何年生?」



そして次の瞬間、片方の男が腕を掴もうと手を伸ばしてきて……。



ーーガシッ!



だけどそれは一瞬にして阻まれた。


彼によって。



「…うちのお嬢様に何か用ですか?」